Ka Manaʻo

私たちのビジョン

Nanikahonua Education はハワイ語学習を基盤として、年齢、性別、またはHula Hālauの違いに関係なく、それらの壁を越えて皆が集い、学ぶ場を目指しています。日本にも昔、寺子屋という学びの場がありましたね。同じようにハワイでは昔Hālau(ハーラウ)という学びの場がありました。(ハーラウフラまたはフラハーラウはフラを学ぶためのハーラウという意味です。)今では元来のハーラウまたは寺子屋のような学びの場が徐々に消えていってしまっているように思います。皆があたたかい気持ちで共に学び、励まし、成長していく”寺子屋”、そんな学びの場をハワイ文化を通じて提供できたらステキだな、と思ったのが開講のきっかけでした。

このプログラムでは座学のクラスに加え、フラやオリ、クラフトのクラスも提供していますが、曲を習う、踊りを踊る、というよりもアカデミックなクラスを開講しています。ひとつひとつの曲をどこまでリサーチを重ね、掘り下げていけるか。フラの歴史、メレの歴史はどういうものなのか。レイを作るとはどういうことなのか。そのようなことをみなさんとともに学んでいきます。

”他の人に教えるために” 学ぶのではなく、”自分自身が成長するために” 学んでいただけたらうれしいです。きっと肩の荷がすっとおりて、自然に知識が吸収されていくと思うから。そして、ひとりの人として学ぶことで、それぞれの違いでできてしまった”壁”を取り除くことができると思うから。そして、ここで学んだことは決して他の人の考えを否定するためではなく、ハワイのたくさんたくさんある知識の中のほんの1バーションであることを忘れないでください。

ハワイの人々は自然と共に生活をしています。風を感じて、海の音を聞いて、そんな風に自然にハワイ語、ハワイ文化を生活として実践しているんです。”ことばを理解していなければ、本当の意味のフラ(文化)を理解していることにならないと思う” とおっしゃった方がいます。ハワイにとって”ことば”は、唯一の伝承手段でした。そして、日本でも”言霊”ということばがあるように、ハワイにも”ʻŌlelo no ke ola, ʻŌlelo no ka make”という諺が残っています。それは”ことば”はとても力(マナ)が強いものである証拠。少し間違えた発音や文法で全く別の意味を表すことがあります。だからこそ、ことばを理解せずにして文化を学ぶべきではない、という考えが生まれたのだと思います。

ことばは文化であり、生活をあらわします。ゆったりと、自然の流れを感じながら、ハワイの人々が伝え継いでいるハワイ語、そして、ハワイ文化のための学びの場をみなさんと共に共有できたら幸せです。

そして、日本の文化はハワイの文化とよく似ています。日本の文化を通して見えてくるハワイの生活、ハワイの文化を通して見えてくる日本の生活があると思います。これから講師を呼んでのハワイ文化のワークショップはもちろん、日本の文化体験も企画しています。海外から日本にいらしている方々にも声をかけ、みなさんと一緒に日本が誇る自国の文化も再度経験していただけるチャンスになったらうれしいです。